あの日のオルガン
W主演ふたりのクランクアップコメント
<戸田恵梨香【板倉楓役】>
Q.撮影を振り返って
「重たいシーンが続いていたので、自分の精神状態が普段いないところにいました。ただ、子どもたちも含めみんなと心を通わせられていたと 思うので、現場はとても居心地がよかったです。板倉楓を演じるにあたっては、みんなの母となれるよう、お姉さんになれるよう、大きな心で どしっと構えていられるように心掛けていました。楓は背負っているものが多かったので、一ヶ月間精神的にきついことが続きましたが、有意 義な時間で、すごい作品が出来るんじゃないかと手応えを感じています。」
Q.沢山の子どもたちと共演して
「とにかく可愛かったですね。皆が無垢で純粋で。」
Q.初共演されたダブル主演である大原櫻子さんの印象
「なんてまっすぐな人なんだろうと思いました。本読みの時にみんながどういうテンションなのか、どういう風に役を作るのかを探りながらやって いるのですが、さくちゃん(大原櫻子)は物語に感情移入していて、その真摯な姿をみて驚きました。前を見ている姿が私にとって心の 支えでしたし、いつも見ていたい人だなという風に思いました。」
Q.楽しみにされている方へメッセージ
「保母さんが葛藤している姿、子どもたちの目をみてもらえたらいいかなと思います。」
<大原櫻子【野々宮光枝役】>
Q.自身の役柄(野々宮光枝)について
「一生懸命楽しむ、楽しませるということを心掛けていました。他の保母さんは子どもたちを守るということを念頭に置いているかと思うのです が、光枝の場合は子どもたちと楽しもうと意識しました。日常に笑顔を探していました。」
Q. 印象に残っているシーン
「映画の中で(佐久間由衣演じる)よっちゃん(神田好子)と自転車に乗るシーンがあるのですが、練習してみたら昔の自転車なの でハンドルの動作やコントロールが難しく、ふたりで転びました。出来ないかもと思いましたが、(平松)監督が自転車にこだわっていらっし ゃったので、何日か練習をして無事にステキな画がとれたのではないかと思います。」
Q.沢山の子どもたちと共演して
「かわいいですね。カットがかかった後に抱っこをねだってくるので大変な現場でしたが、子どもの笑顔は宝だなと思いました。当時の保母さ んが守らなきゃという気持ちは私たちが経験しているよりももっと大変だと思いますが、子どもたちの笑顔に救われたのは大きいのではないか と実感しました。」
Q.共演されたダブル主演である戸田恵梨香さんの印象
「すごくお芝居に熱くて、もっとこうしたほうが、ああしたほうが良いのではなどのディスカッションを監督とすごくされていて、とても勇ましいという か、先輩として女優さんとして勉強させていただきました。クールなイメージだったのですが、気さくで、かわいくて、会ったらもっと好きになりま した。」
Q.楽しみにされている方へメッセージ
「この作品は、色々な世代、これからの世代の方にも観て欲しい作品です。心が苦しくなるシーンもあるのですが、この作品はコミカルな 部分があったり、子どもたちの笑顔に見ている人もふと笑顔になる作品になると思います。タイトルの『あの日のオルガン』にもある、音楽のシ ーンも楽しんで欲しいなと思います。」